2013年12月16日月曜日

Vol.7 佐倉第三工業団地

 
今回は、佐倉市が誇る佐倉工業団地をご紹介します。
輸出入に便利な成田空港に近い佐倉IC周辺に、整然と整備された美しい工業団地が
あります。

この工業団地は、食料品、薬品、金属製品、プラスチック製品など公害の少ない製造業を
中心に、第一、第二、第三、熊野堂と4団地に分かれています。

特に第三工業団地は省資源型・無公害型の研究所やエレクトロニクス産業を中心として
先端技術が集積しているエリアです。まさに、日本の物づくり文化を引っ張っている先鋭
集団が集結しているわけです。




実は、バンガードインターナショナルフーズの親会社「株式会社 朋栄」の開発・生産センタ
ーがこの第三工業団地に1985年開設されました。






朋栄(FOR-A)は創立42年の放送機器、産業用映像機器の開発・製造・販売を行うビデオ
機器メーカーです。
ペットフードとは全く関係ない業種なので驚かれる方も多いのですが、わんこ・にゃんこ好き
の社員が、自分のペットに与えることができる、納得のいくフードを作りたい、という思いから
バンガードを設立しました。


『世界初』フル4K高解像度バリアブルフレームレートカメラ
「第16 回経済産業大臣賞」受賞


さて、皆さまの身近なところでの朋栄の技術を紹介します。
①プロ野球のスピードガンで測定した値(ドップラー効果)をTVで放送
 
  朋栄でTV放送用に改造し、東京ドームや西武ドーム、ヤフードーム等の全国のプロ野
  球場ネット裏に設置、更にTV放送局でも使われています。
②長野オリンピック(1998年冬季)全種目の文字表示(選手名・国名・順位・記録etc.)
  全16競技場からの情報をIBMでデータ化し、それを受けて朋栄の技術でTV画面上に
     文字表示しました。




このように、朋栄の技術はスタジオや編集室の他に、スピードが勝負のスポーツなどの
映像に力を発揮します。
この他に、ATM等のセキュリティ画像システム、月日時刻を表示するビデオタイマを
世界で初めて製品化しました。

ここで、朋栄佐倉工業の工場長である専務取締役寺嶋秀司さんにお話を伺いました。


Q1.ここ第三工業団地は、京セラやTOTO、スジャータの東京めいらくなど、そうそうたる
  企業がありますが、ここ佐倉に設立した経緯は?

 
  成田空港に近いという利便性と素晴らしい立地でしたので
  決めました。
  ここは、高台で見晴らしが良いのに加え、隣りが古墳公園と
  いう好条件。
  天気の良い日は、富士山が見えるんですよ。

Q2.朋栄の他社に負けないという点はどこでしょう?
  

  研究・開発から生産、24時間アフターサポートまで一貫して
   わが社で行っている点が他社メーカーと大きく違っている点
  だと思います。
  アウトソーシングはしない。365日24時間、私たちがアフターサービスの対応をしてい
  ます。わが社の製品は、自分たちで最後まで責任をもつことが、お客様への誠意だと
  思っています。それと、お客様が必要としている製品は、例え少量であっても作るとい
  う点もわが社の特徴ですね。
  お客様が喜ぶ製品を作ることに意義があると思っています。

Q3.ここ第三工業団地で面白い試みなどはありますか?

  お互いの会社を見学するツアーがあります。お隣りさんのことを互いに知るいい機会
  ですね。「あ~こういう工夫をしているのか。」など勉強にもなりますし、今まで以上に
  親近感もわく。素晴らしい機会だと思っています。
 




朋栄は日本国内にとどまらず、世界でも販売とサービスを展開しています。
アメリカ・カナダを始め、ヨーロッパのイギリス・イタリア、中近東のドバイ、アジアの中国・
韓国など10拠点あり、日本固有のお・も・て・な・し・の精神でお客様に対応しています。
映像業界をリードしてきた技術力は、2020年開催の東京オリンピックでも発揮することで
しょう。
TV画面上にテロップが流れたら、「あっ!バンガードの朋栄だ。」と思っていただけたら
幸いです♪